快適な視生活を求めてみたいんだ
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nobnov
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眼業界から離れて約8年。今は異業種。
現役時は大手眼鏡店で約2000件、眼科で約3000件の
眼鏡処方を。
ジブンの復習も兼ねて書いていきます。
「それはこうすべきだ」的な意見、お願いします。
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手前味噌なハナシながら、ボクが以前に勤務していた眼鏡店の方針は、正しいレンズを販売するように奨励されておりました。
正しいレンズって漠然とした表現ですが、言い換えれば適切なレンズ。
弱度のお客様に必要もない高価な薄型レンズを販売すると店長から長~い教育的指導が。。。
販売員には目標販売額がありますが、そういう販売をしていると販売業務から外されかねます。
これはどの眼鏡店にもそうであって欲しいと願います。
がシロウトの方にはレンズの特徴がわかるはずもありません。
それで少しでもお役に立てればと思い、レンズの選定についてのマメ知識を。
近視、遠視、乱視と屈折異常の種類は異なれども
0.25D~2.0Dが弱度、
2.25D~4.0Dが中等度、
4.25D~7.0Dが強度、
7.25D以上が最強度っとこでしょうか(これは私見です。今回のテーマは医学的ではなくレンズの選定といった観点で述べております。)
度数が強くなるほどレンズは厚みを増してゆきます。近視であれば周辺が、遠視であれば中心が。
ゆえに、近視眼鏡は目が小さくみえ、遠視では大きくみえます。
それを回避する意味でも度数が強くなれば薄型レンズを勧めます。
ここでレンズの厚みに関する要素 屈折率 について。
プラスティックレンズは 1.50 1.53 1.56 1.60 1.67 1.70 1.74 1.76 と数字が大きいほど薄く。
ガラスレンズは 1.52 1.60 1.70 1.80 1.90
屈折率が高くなるほど値段も高くなります。
これは一種の目安ですが、弱度は1.56前後まで、中等度は1.56~1.60、それ以上は1.67以上ってとこでしょうか。
お客様の中には「値段にはこだわらないので少しでも薄くなるのにして」って方も。
販売員心理としてはラッキーって感じてしまいますが、一つの弊害が。
その要素はアッベ数。屈折率が高くなるほど数値は低くなります。
アッベ数が引き起こす負の要因はレンズのにじみ。数値はガラスもプラも1.50屈折率では58ですが、1.60屈折率で40前後、1.67以上では30前後まで下がります。
敏感なヒトにはレンズの周辺でモノを見た時に色がついてみえる場合も。これを色収差と呼びます。
販売員は選定時に屈折率別にレンズの厚みのサンプル比較をしてレンズの厚みにあまり差が無い場合には、
アッベ数が高い方のレンズを選定すべきです。価格は安くなりますが、そのように適切な販売によってリピーターや紹介客が増えてくるものです。
もう一つの要素は比重。一般的にガラスレンズは屈折率が高くなるほど比重(重さ)が増します。
プラはほぼ体感するほどの差は出ないものです。
このように、屈折率(厚み) アッベ数(にじみ) 比重(重さ) はレンズの3大要素と呼ばれます。
どれかを立てるとどれかが犠牲に。
逆にいうと度数が強いにも関わらずに安価なレンズを売って、お客様の想像以上に厚みが出てクレームと言うケースも。
もし、眼鏡店で店員さんの説明に疑問を感じたらどんどん質問、いや突っ込んでください。
結局はそれがお互いのためです。
これは実際に僕が眼科検査員に遭遇したケース。
3歳で3D程の遠視眼。選定されたレンズは片眼が2.5万円以上するプラスティックの高屈折。
一式7万程でしょうか。それが全面的に悪いとは言いません。
でももし自分が選定する立場であれば屈折率1.56前後の片眼8千円位のレンズに遠視の凸レンズスライス加工といって光学的に必要な部分をメーカーにカットしてもられえる加工(片眼1500円位)で選定します。
レンズメーカーがペンタックスだのホヤだのっては後からのハナシです。
と今回は結構な数の眼鏡店を敵にまわしたコラムでした。
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